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丹後ウルトラマラソン レポート(その5)

40km~50km
七竜峠を上りきっての下り坂、スピードを上げる。
しかしながら下りも距離が長くなるときつい。
オールスポーツの撮影ポイントに差し掛かる。
眼鏡にかぶせるようにかけていたサングラスを外し、ポーズを取る。
前後で歩いていようとも

撮影ポイントではしっかり走らないと!

という気持ちはいつも持っている。
下り坂の途中で私設エイド、今年で最後とあった。
しそのジュースと塩をいただく。
塩が思った以上にたくさんの量で、口の中にしょっぱさを残しながら走る。
十分な塩分補給にはなったと思う。
坂を下りきったところが44.6km地点、浅茂川漁港のエイド、
ここでマッサージをしてもらえるとのことだったが、どうやら一杯の様子で、
どうしてもというほどでもなかったので、先に行くことにする。
念願(!)のコーラがあったので、

「ついにコーラが飲める!」

との思いでごくごく飲む。
ちなみに

「ウルトラマラソン=コーラ」と連想するのは、

私だけではないはずだ。


あとはこのエイド名物のうどんをいただき、先へ進む。

海岸沿いの平坦な道だが、ペースはだいぶん落ちてきた。
ゆっくりでも走り続けることが大切と思い、一歩一歩着実に行く。
海岸沿いの道を走り、街中の住宅地や畑近くを走った後、県道に出る。
50km手前のエイドに書かれてあった
「次のエイドまで○○km、いつの間にか半分?」という表示を見つけ、
もうすぐ半分来るんだと改めて実感する。
この辺り片側1車線の道ながら歩道のないところもあり、車に注意しながら走る。
「もうすぐだ、もうすぐだ。」と自分に言い聞かせながら走っていると50km通過、
ふと時計を見ると11時くらい。
後半ペースが落ちることを考えると完走が厳しくなってきた。
自分の心の中で、

「時間制限の緩いウルトラを甘く見ていた。

今回は最後まで走れないかも?」


と少々諦めモードが入りだしたのもこの頃だ。
途中ポイント(弥栄庁舎・碇高原)行きの袋、荷物を預けられる。
丹後ウルトラマラソン レポート(その5)_c0034228_22352879.jpg

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# by fujitaka_1 | 2010-09-28 22:20 | マラソン

丹後ウルトラマラソン レポート(その4)

30km~40km
大会コース図
丹後ウルトラマラソン レポート(その4)_c0034228_22275977.jpg

30km地点前後から、太陽も出て、だんだん気温が上がり出す。
まっすぐな道でだいぶん先のランナーが見えるところがあったが、
あまり気にせず自分のペースを守る。
地図を十分に見ていなかったせいか、
今、自分がどの方向に向かっているのかさえも怪しい状況、
太陽の位置で確認する。
途中の私設エイド、梨が置いてあるのだが、ナイフも一緒にあって

「剥いで食べてください」

と書いてあり、
走っている途中だが、なかなか趣があるなあと感心してしまった。
しばらく走ると見たことのある風景、海、
いつの間にか行きの道に合流する形で浜詰まで帰ってきた。
ここで35km地点、まだ全体の3分の1程度だ。
暑さの中でのマラソン大会では、
おなじみとなっている

「水かぶり」をこのエイドで初めてする。

「気持ちいい!」思わず声を上げる。
夕日ヶ浦の民宿街を抜け、ここから二度目の七竜峠に向かって走る。
上り坂では周りのランナーを見渡しても歩いている人も多い。
同調して、ついつい歩いてしまうが、歩いてばかりもいられない。
ここでふと「5分間走」という言葉が頭に浮かぶ。

歩くとしても、せめて5分走ってから歩こう。

時計を見ながら、前のランナーを抜きながら走る。
ゆっくりでも走っていると息があがりそうになる。
ひょこっと現れる下り坂、平坦な道などは、
「これはチャンス」と歩きから走りに変える。
それでも坂の頂上の手前は結構歩いてしまう。

行きの坂より遥かにきつい。

行きの下りで楽をしたツケが来ているようだ。

まさに「楽あれば苦あり」の世界だ。

39.3km、七竜峠ロードパークのエイドに着いた時には、
やっと上ってきたという思いと、
ゆっくり走っていると言えどもフルマラソンの距離に近づいたとあって、
だいぶん疲れてきており、これから先大丈夫かという不安が交錯していた。
エイドで休憩、水かぶりなどをしたため、
40km通過はおそらく9時40分過ぎ、だいぶん遅いペースになってきている。

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# by fujitaka_1 | 2010-09-28 22:17 | マラソン

丹後ウルトラマラソン レポート(その3)

20km~30km
20km前後辺りから再び海が見えてきた。久美浜湾沿いを走る。
先に七竜峠辺りで見た日本海と比べると穏やかな海だ。
そして海面が高く、見た感じ道路とそんなに変わらないんじゃないかと
思うくらいだったことを記憶している。
20km過ぎでの給水所、地元の学生も出てきて手伝いをしている。
地域と一体となって運営がなされているのを感じた。
60kmコースのスタート地点が久美浜とあって、
この辺りでは60kmコースのスタート地点に向かう人達と多く出会い、
声援をいただいた。手を挙げて声援に応える。
久美浜中心部を抜けて、25km手前でのアップダウン、
事前に確認したコース図以上じゃないかと思われるような
勾配があったように思う。
歩いている人もいたが、
この先まだまだ急な坂が控えていることを思いながら、
ここは頑張って走った。
25km地点の給水所、塩分補給にと塩を取って舐める。
塩を取っていると、
エイドの方から「丹後の塩は美味しいですよ」と話し掛けられる。

参加賞の「丹後のおいしいこしひかり」
丹後ウルトラマラソン レポート(その3)_c0034228_2225395.jpg

これから少し先まで時折道の狭い部分もあった。
交通量も少ないので走る分には全然問題ない。
小天橋付近、時間があれば是非観光してみたいところだ。
橋の前後でアップダウンがあった。8時を過ぎた。
最初の関門まであと30分くらいになり、
十分間に合うのだが、少し焦りが見え始めた。
少し坂を上ったころに30kmの給水所、水分補給をしっかりする。
30km通過が8時10分過ぎ、先の10kmとほぼ同じペースだ。

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# by fujitaka_1 | 2010-09-28 22:16 | マラソン

丹後ウルトラマラソン レポート(その2)

10km~20km
坂を下りきった辺りで、今回の宿がある浜詰・夕日ヶ浦温泉の民宿街を通る。
民宿街の前の道路を通過後、しばらく走って国道に右折したところに
3度目の給水所があった。
ここからしばらくはほぼ平坦な道が続くはずだ。
国道とあって交通量が多いのではないかとも思うが、
まだ6時台とあって車はほとんど走っていなかった。
この辺り海からそんなに離れていないはずなのだが、
さっきまで海を眺めながら走っていただけに、
海からえらく離れたところを走っているような感じになる。
左手に山が迫っているというのもあるからかな。
農園に設けられた大きなスプリンクラーが作動し、農作物の水遣りをしていた。
アップダウンが少ないとあって、わずかではあるがペースを上げていた。
コースはスタート地点の網野町から久美浜町に入っていた。
もうそろそろ給水所があってもいいんじゃないかと思っていると、
左上方に大きな建物が見えてきた。
16.6km地点、くみはまSANKAIKAN、道の駅のような施設だ。

大会プログラム
丹後ウルトラマラソン レポート(その2)_c0034228_23465916.jpg

給水をし、梨やバナナをいただく。
ここを過ぎてしばらくしての信号に引っ掛かり、しばし立ち止まる。
この大会では交通規制はしておらず、
ランナーは交通ルールを遵守するようになる。

もちろん赤信号では立ち止まる。

これがハーフやフルならタイムロスだと言われそうだが、
ウルトラになると信号で止まるくらいでちょうどいい。
待っている間に屈伸運動をしたりする。信号が青になり再び出発。
この辺りではいたって順調、快走とまではいかないが一定のペースを刻む。
20km通過が7時くらい、何とか想定の走りが出来ていた。

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# by fujitaka_1 | 2010-09-27 23:49 | マラソン

丹後ウルトラマラソン レポート(その1)

長丁場のマラソンだけに、かなりの量になってしまいそうですが、
ぼちぼち書いていきます。

スタート~10km
スタート地点
丹後ウルトラマラソン レポート(その1)_c0034228_23584626.jpg

4時半にアミティ丹後をスタート、網野の街並みを走る。
4時半とあって、辺りはまだ真っ暗だが、
暗い中を走るランナーのために街中の道路脇に灯篭が置かれていた。
スタート前のアナウンスでも紹介されていたが、「心」の文字があった。
地域の方々をはじめ、ランナーを支えてくれる方々が

「心」を持って接してくれていることを実感する。

ペースはいたってゆっくり、

これから長丁場が始まるのだからと、

とにかく抑えて走る。
前のランナーを追い抜かずじっくりとついていく感じ。
しばらくして早速上り坂が始まる。
七竜峠への上りの始まりだが、
いたってゆっくりのペースのため、ペースを保ちながら走り続けた。
しばらく走ると海が見えた。
夜明け前の日本海、

こんな機会でもないとそうそう見ることもないだろう。

「エイドまで1km」の看板が見えた。
距離表示は2.5kmごとに設置されているのと、
エイドまで残り1kmの時に小さな看板が設置されているようだ。
街中を抜けて、山道に入っているため、
周りの明かりが少なくなり真っ暗な中を走る。
前のランナーこそ見えるが、
大会でこんな経験はもちろん初めてであり、少々戸惑ってしまう。
時折、大会関係車がライトで前方を照らしてくれたのが助かった。
3.4km地点、最初のエイド、テント周りの明かりが眩しかった。
スポーツドリンクを取って飲む。まだ坂はしばらく続きそうだ。
走っているうちにだんだんと夜が明けてきた。
暗い中だとどれくらいの坂の勾配なのかよくわからないまま走るが、
だんだん明るくなり、結構上り坂続きのところを走っていることに気付く。
序盤とあってペースはゆっくりではあるものの、
いきなりの上りに少々へこみ出す。

「こんな調子で大丈夫か?」

と心配になる。
コースは事前に案内で確認しておいたつもりだったが、
エイドの場所や具体的な標高差などまで見てはいなかったことを少々後悔する。
7km地点で2箇所目のエイド、道路標識に「七竜峠ロードパーク」とある。
大抵このような公園は峠の一番上にあるはず、
ということはここが坂の頂上、

ここからは下りだと思うと多少気が楽になった。

トイレに並んだので若干の時間ロスになったが、

全体からすると大した時間ではないはずだ。

水分補給をし、先に進む。
下り坂が続く区間だが、下り坂の方が体への負担は大きいことから、
ここでぐいぐい飛ばすわけにはいかない。抑えながら走る。
下り基調の中にも上り区間もありアップダウンが多いことを予感させる。
この時点でまだ朝6時にもなっていないのに、
町の人が外に出て声援を送ってくださっている。手を挙げて声援に応える。
下りがそろそろ終わろうとする頃、
「もうすぐ10km地点です。マットを踏んでください。」との声が。
少し先でマットを踏んだ時に鳴るピーッという音が聞こえていた。
スピードをやや上げて10km地点を通過した。
上り坂やトイレ待ちなどもあったのでこの時点で1時間20分、
ゆっくりめのペース、

次の10kmはもう少しペースを上げよう

と決めて走る。

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# by fujitaka_1 | 2010-09-26 23:55 | マラソン