藤原正彦著の話題作、 最近は、忙しくてなかなか読書の時間も取れないものの、 話題作は出来るだけ読むように努めているつもりである。 さて、内容であるが、 数学者でもある著者が 今の日本人が忘れかけているもの、 そして、日本が「品格ある国家」になるために何が必要かについて説いている。 こう書くと何かすごい高尚な作品のようにみえるが、 今の日本の現状等も交えながら、大部分は読みやすい内容である。 もともと日本人には、「美的感受性」や「情緒」「形」というものが備わっていた。 しかし最近の市場主義、合理主義、その他様々な要因により かつて備わっていたものが失われようとしている。 この本の中で、自分にとって印象深かった言葉は、 「惻隠の情」というフレーズ、 すなわち相手に同情する、あるいは相手をいたわる気持ちである。 確かに現代社会を見渡せば、 こういうシーンに出会うことがめっきり少なくなっている。 自分よければそれでよしみたいになってないか? 誠実な人間であれという昔の教えを忘れてないだろうか? 著者の言うところの「武士道精神」が 今こそ重要であるということが理解できた。 この本を読んで、 今までの自分に対する反省をしながら 「道徳」というものを再認識し、 「品格」ある人間を目指していかなければいけないと 認識させられた1冊であった。 追伸 あまりに学ぶべきことが多かったので、 なかなか感想等を表現しづらい。 機会があれば再度読んでみたい。 人気ブログランキングへのクリック、よろしくお願いします。 人気blogランキングへ
by fujitaka_1
| 2006-04-22 23:58
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