さて、スタートしたといっても、1万人規模の大会とあって、
スタートラインまでにはしばらく時間が掛かりそうだ。 少し進んだかなと思ったらまた停まる。最初はこの繰り返しだったが、 前が空いてくるとゆっくりではあるが、だんだん走れるようになってきた。 ん?大きな大会にはスタートゲートがあるものだが、 「スタート地点に何もないじゃない?珍しいなあ。」 と思っていたが、後で聞くところによると強風のため撤去されたそうである。 おかげでロスタイムがどのくらいあったか、時計を見るのを忘れた。 主催者発表の天気によると、気温は14度とのことだが、 体感温度はもっと低く感じた。 スタート後しばらくはランナー同士団子状態のまま、道なりを行く。 徳島市内は何度も車で走っているが、ここは多分通ったことのない道だと思う。 左折すると、先に橋が見えてきた。 新コースの名所、完成したばかりの「阿波しらさぎ大橋」である。 高架にあるので坂を上らないといけない。 まだ混雑状態だったが、少しずつ前を抜きながら走る。 阿波しらさぎ大橋は広くてランナーもだいぶんバラけてきたが、 横からの風が半端ない。 容赦なく吹き付ける風に負けじと前に進む。 まだ向かい風でないだけましである。左右を見てみる。 左には昔のコースだった吉野川大橋、右には海が見えるが、雨・風で視界が良くない。 海・川共に白波が立っていて、 いかに風が強いかがわかる。 橋の途中で2kmの表示、ここで初めて時計を見る。 9時14分くらい、スタート時のロスタイムを考えればこんなもんかと思う。 長い橋を渡りきり、まずは吉野川の北岸を西条大橋まで走る。 南東からの風とあって、前半は追い風基調、 ここである程度スピードを上げておかなければならない。 橋の前後は信号を避けて河川敷を走る部分が多いからか、 坂になっていることが多い。 下り坂では思いっきりスピードを上げて走っていた。 ペースメーカーとなるようなランナーを見つけ、付いて行くように走る。 3.7km、最初の給水所があったが、通過。 今日は天気も悪いし、走っていることで水分は出ているとは思うが、 あまり汗もかかなさそうなので、給水は飛ばし飛ばしでいけそうだ。 で、最初の給水所を過ぎるか過ぎないかくらいから、 体が冷えたのか、あんなにまめにトイレに行ったのに、 早くもトイレに行きたくなっていた。 う~ん、でも序盤にあるトイレは並んでいることが多いし、 もう少し先までは行けそうなので、勢い付けていくことにする。 それにしても「嵐」のような天気だ。 「嵐」にちなんで、 頭の中は工藤静香の「嵐の素顔」が流れていた。 (古い!というツッコミはご勘弁を!) 道幅はある程度あるものの、折からの雨で水溜りもかなり出来ており、 中央線と両側1箇所ずつくらいしか走るところがない区間もあった。 いや、走ろうと思えば走れるのだが、 水溜りに足を突っ込むとシューズがびしょ濡れになる。 時折 「ここ空いているな~、抜いとくか!」 と思って 前のランナーを抜こうとすると、ビチョン! 「あ~やっちまった~!水溜りにはまった~。」 ということが何回かあった。 8.7km、第2給水所で給水、水をいただく。 ランナーの多いのにあわせて給水スペースも広く設けられているのが助かる。 晴れていれば吉野川や周りの風景も楽しめるのかもしれないが、 この雨・風では景色を眺めることも出来ず、 ただ心を「無」にして走るほかなかった。 10km手前辺りでスタート前にもお会いしたタボさんを再び発見。 この大会規模で何度もお会いするとは驚きだ。 今日はゆっくり走っているのか、 それとも後でスピードを上げていくのか、 「あれ、もっと前にいるものと思ってました。」 と声を掛ける。後半がきつくなりそうだとのこと。確かにそうだ。 今はまだ追い風の中だが、西条大橋以降は向かい風に変わるので、 スピードもぐんと落ちることが予想された。 ここで 「西条大橋を過ぎてから、 風向きが変わってずっと追い風にならんかな?」 という甘い考えを抱いてしまう。 きっとこんな考えを抱くのは私だけだろうか?いや少しはいるだろう。 第3給水所名田橋前後にあるトイレで、ちょうど出てくる人を見つけ、 待っている人もいなかったので、タイミングよくトイレを済ませることが出来た。 トイレを済ませ、先へ急ぐ。 橋の下をくぐった後、再び土手の上を走るために坂を上る。 この辺りでは変わらぬスピードが出せていた。まだまだ勢いがあった。 人気ブログランキングへのクリック、よろしくお願いします。 人気blogランキングへ
by fujitaka_1
| 2012-04-29 00:55
| マラソン
|
<お知らせ>
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
最新のトラックバック
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||