おらが村・心臓やぶりフルマラソン レポート(その4)

魚梁瀬ダム頂からの坂をペースを上げて下る。
30km地点を通過、
前回はここからドカッと足が重くなっていたが、今日はまだ走れそうだ。
雨の降り方が半端なくなってきている。
行きは比較的小雨だったため、魚梁瀬ダムの湖面が見えたが、
今はガスがかかっていてとても見えない。
それにも増して前方の視界さえもだんだん悪くなるほどの雨、

「こりゃすごい雨だ。」

雨の中の大会は何度か経験しているものの、
これだけすごい雨の中は走ったことがない。
水分補給よりも、もうゴールに辿り着きたい一心でいたので、
何箇所かエイドを通過した。
通過したエイドでも係の人が声援を送ってくれたのが有り難かった。
大会ゼッケン
激しい雨でかなり濡れたのは言うまでもありません。
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下り坂が一旦終わり、分岐からトンネルまでの上りに入った。
2年前、ここまで走っていたものの体力が残っていなくてかなりの部分歩いた区間だ。
しかし、今日はそうも言ってられなかった。
時間が経つごとに激しくなる雨、

そしてこの辺りから雷も鳴り出した。

雷が嫌いというか怖いfujitaka_1、
雷の光を見るたびに「うわっ!」と声を上げ、ペースを上げた。
雨もすごく滝のようになっているところを何箇所も見た。
トンネルまでの上り坂も全て走りきった。
今だから言えるが天候に後押しされていた。
トンネルを渡りエイドで果物やトマトを食べ、再び走り出す。
ここからは緩やかな坂が続くが、雨がすごい。
いや、

雨というよりはもう「嵐」の領域に入ってきている。

あまりの雨の激しさに最初は

「ちょっと、ちょっと、ちょっと」

と心の中で思ったが、

今は

「おいおい!」「ひゃーっ!」

としか思わなくなってきた。
道の至る所で川が出来ており、シューズの中がぐしょぐしょになったが、
もう気にしている場合ではなかった。
もうくじけそうにもなったが、
前をひた走るランナーさんに付いていくしかなかった。声を掛ける。
「すごい雨ですね。」「雨もそうですが、雷が…。」
会話さえも遮るような大粒の雨、まさに「過酷」なマラソンである。
ハーフや10kmは競争要素が強いが、
フルマラソン以上になると他人とというよりも自分との戦いになってくる。

「ひょっとしてもう中止になるんじゃないだろうか、

いや、でもここまで来たら走り切りたい!」


と思い、無我夢中で走っていた。
ふと気が付くとあと5km、4km、少し小降りになってきていた。
エイドに立ち寄った後、

「ここまで走りきれたのだからこの調子でずっと走ろう!」

と意気込むも、残り3km辺りからだんだん足に疲れがきていた。
最初の予想ではもうちょっと歩きを交えながらと思っていたが、
雨の影響もあってだいぶんペースを上げてきていた。
そのせいかラストスパートがかけられない。
前のランナーさんについていくのがやっとだった。
40km地点通過、「おかえりなさい。」の挨拶が多くなる。
行きに声を掛けてくださった方々と再び出会う。
この雨の中ずっと声援を送り続けてくださっていることにただただ感謝である。
右前方にスタートした馬路の集落が見えてきた。
あと1km、時計を見ると2年前より10分くらい速いペースでここまできていたが、

もう思うように足が前に出ない。

そして同じ1kmのはずなのに、この1kmがえらく長く感じた。
橋を渡り、しばらく前から同じように走っていた前のランナーさんに追いつく。
馬路温泉の看板が見え、建物が見えた。
係の人が自分のゼッケン番号をどこかに伝えていた。
最後の坂を下る辺りで自分の名前のアナウンスを聞きながら、

ゴールテープを切った。

過酷な自分との戦いが終わった。


ゴール後は、ごっくん馬路村をいただき、
昼食のうどん・お寿司をいただきながら大会を振り返る。
完走証
c0034228_23252168.jpg

速報にも書いたが、

今回ほど過酷な条件下での大会はなかったし、

これからもそうそう無いと思う。


それくらい強烈な印象に残るものだった。
全身びしょ濡れの状態だったが、馬路温泉に入りさっぱりして気分も幾分かは落ち着いた。
手作り感たっぷりの幟
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駐車場まで歩いていき、帰途についた。
途中コース上で片づけをしながら手を振りながら見送りをしてくれる
スタッフの姿が印象に残った。

※長文ご覧いただき、ありがとうございました。

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by fujitaka_1 | 2010-10-09 23:55 | マラソン | Trackback | Comments(4)
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Commented by タボ at 2010-10-10 09:21 x
心臓やぶりフル、お疲れさまでした。あの、豪雨の中しかも雷の鳴り響く中で、大変でしたね。

そんな悪天候の中、前年度のタイムを随分と縮められましたね。すごいすごい。

昨年、私も参加しましたが、終盤、足がもたず歩いたことを思い出します。

あの豪雨の中、ランナーはもちろん、地元の方々の応援も素晴らしいです。

お疲れさまでした。
Commented by やえもん at 2010-10-10 21:42 x
はじめまして、突然の書き込み失礼します。
大会名で検索したら目に付いてしまいまして。

レポートを楽しく拝見させてもらいました。
私も馬路村のマラソン参加してました(実は酸欠マラソンも)。
大雨の中お疲れ様でした。私は大阪からの参加なので両大会参加して結構な出費でして(^^;)

fujitakaさんのタイムを見ましたら私のすぐ後ろを走ってたんだなと不思議な縁を感じまして書き込みさせてもらいました(私は143位です)。

その時の私は上下真っ黒なウェアで背中のゼッケンは隠していました。

また同じ大会に参加したときに、検索で引っかかったらレポートを読んでしまうかもしれませんが、その時はまた楽しみにしています。

これからも益々がんばってください。
お疲れ様でした。

以上、突然の書き込み大変失礼しました。
Commented by fujitaka_1 at 2010-10-12 23:05
タボさん、書き込みありがとうございます。
高知でのマラソンは何回か雨の中走ったのですが、
あのような過酷な条件は初めてでした。
途中からはしんどいよりも先に
早くゴールに辿り着きたいという気持ちしかなかったです。
タイム短縮は後でついてきた結果です。
ヤシィパークでタボさんがいないか、ちょっと探しました。(笑)
四万十ウルトラ、長丁場ですが頑張ってください。
Commented by fujitaka_1 at 2010-10-12 23:11
やえもんさん、書き込みありがとうございます。
初めての書き込みとのことですが、歓迎します。
コメント等からやりとりして、実際にお会いした方、
お知り合いになった方が結構いらっしゃいます。
私の1位前でしたか…。
ゴール付近で「あと1人抜けるかどうかな」と思っていましたが、
最後はラストスパートがききませんでした。
もう追いつけないくらい前だったかと思います。
すごい過酷な条件下でのマラソン、お互いお疲れ様でした。
私も「他の人はどんなふうに書いているのかな」と、
よくブログ検索しています。
いつも遅れがちですが、ご覧いただければ幸いです。
次の大会予定は12月ですが、関西方面を予定しています。
またどこかの大会でお会い出来ることを楽しみにしています。
今後ともよろしくお願いします。


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